「離婚したい、でも…」
でもいざ離婚するとしても、離婚後の生活のことを考えるとなかなか離婚って踏み切れないものですよね。
もし本当に離婚するなら、少しでも有利に進めたい。そう思いませんか?
そこで今回は、実際に離婚を経験したFPが「離婚を考えたらやっておくべきこと」をお伝えします。
離婚しようか迷っている方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
愛媛県の離婚率は?
今や離婚する夫婦は珍しくありません。実際に愛媛県の離婚件数は2,229件と、四国では3番目に高い離婚率となっています。
実際に、私たち家計屋本舗に在籍しているファイナンシャルプランナーにも離婚を経験した者がいるくらい、離婚って結構身近な出来事なんですよね。
でも「みんなが離婚しているから、私も離婚して大丈夫だろう」と思うのはちょっと待ってください。
実際に離婚の話を切り出す前に、絶対にやっておいてほしいことがあります。
では、離婚を考えたら何をしなければいけないのか?次の章でお伝えしていきたいと思います。
離婚を考えたらやっておくべきこと
離婚を考えたら、何から始めたらいいのでしょうか?慰謝料や養育費のこと?
いいえ「計画的に動くこと」です。
とはいえ、具体的に何から始めたらいいのでしょうか?そこで、離婚を考えたらまずやってほしいことを3点ご紹介します。
- 離婚後の生活設計を考える
- お金を用意する
- 自治体の公的支援を調べる
1.離婚後の生活設計を考える
離婚するなら絶対にやっておいてほしいのは「離婚後の生活設計を考えること」です。
離婚後の生活設計を考えずに離婚に踏み切ってしまうと、家計のやりくりが立ち行かなくなる恐れも。
たとえば、離婚後の収入は確保できそうですか?
今お仕事をしていないなら、まずは就職先を探す必要があります。とはいえ引っ越しや子育てがあると、なかなか思うように働けないかもしれませんよ?
すでに働いている方も、今のお給料で離婚後も生活していけるのか?一度、計算してみる必要があります。
また、今住んでいるところから引っ越すなら、住む場所も考えなくてはなりません。
実家に引っ越すという選択肢でもいいでしょう。しかし、そうではない場合はどこに引っ越すのか?家賃はいくらかかるのか?計算する必要があります。
ちなみにある程度の所得や資産がない人は、残念ながら賃貸物件を借りづらいという現実があるんですよ。
さらにお子さんがいると、離婚するのはもっと大変。ひとりでお子さんを養っていかなくてはならないからです。
たとえば大学に進学するのに私立大×自宅外通学を選べばそれだけで1,000万円近くかかることも。それをひとりで負担していくのは、経済的にもかなりの負担です。
そのため離婚で失敗したくないなら、まずは離婚後の生活設計を考えてみましょう。
なお、家計屋本舗では離婚相談も承っております。実際に離婚を経験した女性FPが対応させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。
2.お金を用意する
いざ離婚するとなったら意外とお金がかかります。そのため、ある程度のまとまったお金を用意しておきましょう。
具体的には、100万円ほど用意しておくことをおすすめします。
実際に離婚するにあたり、以下のような出費が想定されます。
- 新生活を始める費用
- 弁護士などに依頼するための費用
- 収入減に備えるための費用
たとえば、離婚してどこかに引っ越す場合。敷金・礼金や引っ越し費用などが必要になりますよね。
また、弁護士に慰謝料や養育費の相談をするにも費用がかかります。
慰謝料や養育費といった法律相談は専門家でないと解決は難しいので、有利に離婚の話を進めたいなら弁護士に依頼することも念頭に置いておきたいところ。
さらに離婚後の収入減にも備えておきたいですね。
現在収入があって、離婚後もそれが変わらないようであれば大丈夫ですが、いざお仕事をやめることになると、その間は貯金を切り崩して生活することになります。
再就職がうまくいくとは限りませんし、これらの費用がかかることを考えればやはりまとまった金額は用意しておきたいところ。
もちろん今すぐにでも離婚したい気持ちはわかります。しかし、早まってはいけません。シビアに考えてから動くことをおすすめします。
3.自治体の公的支援を調べる
今すぐ離婚したいけれど、やっぱり経済的にひとりでやっていくのは厳しいかな…という方にお伝えしたいのが「公的支援の活用」です。
実は自治体には、さまざまなひとり親家庭向けの公的支援があります。
たとえば、ひとり親が子どもを養育している場合に申請できる「児童扶養手当」所得制限などはありますが、手当をもらえると少しでも経済的な負担を減らすことができます。
他にも、ひとり親家庭の医療費助成や就労支援制度を利用できる自治体も。
ちなみにこういった制度は、残念ながら意外と知られていません。しかも日本の福祉サービスは「申請主義」なので、こちらから申請しないと利用できないというデメリットも。
離婚後の生活設計を考える上で、こういったひとり親家庭向けの公的支援をどこまで使えるか?調べておきましょう。
離婚を決めたらすること
離婚後の生活にも見通しがたち、いざ離婚を決めたらすることを3点ご紹介します。
- 弁護士などの専門家に相談する
- 保険の名義人等を変更しておく
- 子どもをフォローする
1.弁護士などの専門家に相談する
離婚を考えている場合は、弁護士などの専門家に相談することは重要です。
というのも専門家のアドバイスを受けることで、法的な知識や権利を理解し、離婚プロセスをスムーズかつ公正に進めることができるからです。
たとえば、財産分与やお子さんの親権などの法律相談は弁護士に相談しましょう。もちろん自分たちの話し合いだけで決められるならいいですが、法律のことを知らない者同士で決めたことはのちにトラブルに発展しかねません。
あなたが不利な立場で離婚したくなかったら、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
とはいえ、弁護士はどこで依頼したらいいか?そもそも相談までのハードルも高くて躊躇してしまうもの。
家計屋本舗での離婚相談では、必要に応じて弁護士などの専門家をご紹介することが可能です。そういった意味でも離婚に悩んでいるならまずはご相談いただけたらと思います。
2.保険の名義人等を変更しておく
意外とみなさん忘れがちなのが、現在入られている保険の変更手続きです。
たとえば自動車保険。契約者の被保険者を自分の名前にしておかないと、離婚後に入り直さないといけなくなってしまいます。
さらに、生命保険の受取人も名義変更しておかないと、万が一のことが起きた場合、元の受取人の方へ保険金が支払われてしまうのです。
こういった変更手続きを離婚後にするのはとても大変ですし、トラブルのもとになります。必ず離婚する前に済ませておきましょう。
3.子どものフォローをする
離婚するとなれば、お子さんのフォローは非常に重要です。
お子さんの年齢にもよりますが、お子さんの目の前で夫婦が離婚の話をするのは避けた方が無難でしょう。
また離婚することによって家族と離れ離れになるだけでなく、住むところや通園、通学先も変わり、お友達とも離れてしまうことで、メンタル面に影響が出てしまうことも。
今まで以上にお子さんとコミュニケーションを取りつつ、環境がガラリと変わる場面ではしっかりと心のケアをしてあげてください。
これだけはやめて!離婚する前に絶対にやってはいけないこと
ここまでは離婚するまでにやっておくべきことを紹介してきましたが、ここからは離婚する前に絶対にやってはいけないことを5つご紹介します。
- 不倫をする
- 勝手に財産を持ち出す
- 話し合いの場で感情的になる
- 子どもに離婚のことを話す
- 離婚後に生活の見通しが立つ前に離婚を切り出す
不倫をする
離婚する前に不倫などの不貞行為は絶対にやめましょう。
不貞行為は離婚の理由になります。たとえ相手が先に不倫したとしても、こちらも不貞行為に走ってしまえば離婚協議の上では不利になることも。
少しでも有利に離婚の話を進めたいなら、不貞行為は絶対に避けてください。
勝手に財産を持ち出す
離婚する前に、勝手に財産を持ち出すことは避けましょう。
というのも、婚姻後に築いた財産は夫婦共有のものだからです。離婚協議では財産分与について話し合うことになりますが、一方の配偶者が財産を持ち出すと法的なトラブルにもなりかねません。
もちろん独身時代に築いた財産は本人のものですが、婚姻後の財産は夫婦のもの。
たとえ夫のみ働いていて妻が専業主婦で収入がなかったとしてもそれは二人のものと考え、勝手に財産を持ち出すことがないようにしてください。
話し合いの場で感情的になる
離婚するとなったら、感情的になって相手を責めたくなる気持ちもわかります。
ですが、離婚の話し合いでは感情的になった方が負け。感情的になっては、解決できることも解決できなくなってしまいます。
まずは冷静に話し合ってみましょう。
とはいえ、離婚まで考えている相手と冷静に話し合うのは、なかなかハードルが高いですよね。少しでも冷静に話を進めるためには、離婚の話を切り出す前にしっかり準備することをおすすめします。
子どもに離婚のことを話す
離婚する前に子どもに離婚のことを話したり、子どもの前で離婚の話し合いをするのはやめましょう。
ただでさえ親の離婚は子どもに心理的な負担を与えるもの。お子さんの年齢にもよりますが、早い段階で離婚のことを伝えるのは避けるのが無難です。
離婚後の生活の見通しが立つ前に離婚を切り出す
離婚後の生活の見通しが立つ前に、相手に離婚の話を切り出すのはおすすめしません。
というのも、離婚後のお金のやりくりをシミュレーションしておかないと、あっという間に貯金が底をついてしまうことも。
もちろん自分がお子さんを引き取る場合、相手から養育費をもらう約束はするでしょう。ただし、相手が養育費を必ず払ってくれるとは限りません。残念ながら、養育費が未払いになるケースは珍しくないのです。
養育費をあてにせず、自分の収入だけでやっていけるよう生活基盤を整えてみましょう。離婚の話は生活の見通しが立ってから切り出すようにしてください。
離婚する前にファイナンシャルプランナーに相談してみませんか?
離婚をするべきか?迷っているけれど、なかなか離婚に踏み切れない…そんなときは一度、ファイナンシャルプランナーに相談してみませんか?
家計屋本舗では、実際に離婚を経験したファイナンシャルプランナーが、
- 離婚後の生活費の計算
- 実際に離婚するまで流れ
- 弁護士さんなどの専門家のご紹介
など、経験に基づいたアドバイスをさせていただきます。
夫婦関係のグチなどでもかまいません。まずはお気軽にお問い合わせくださいね。