この記事でわかること
- 日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えているが、老後の生活費が課題となっている。
- 現代はお金を増やしにくいが、インフレで生活費が上がっていく時代。
- 投資初心者は投資信託を成長資産として持ち、老後のために資産運用を始めよう。
こんにちは、ファイナンシャルプランナーのうっちゃんです。
ぼくが投資の話をすると、多くの人は「短期で安定して儲かるものはない?」と聞いてきます。
それは人的資本を労働市場に投入することですよ。(要するにたくさん働こうってこと。)
このように回答してもよいのですが、本質的には投資教育が不足しているから上記のような質問が出てくるのでしょう。
今回は投資初心者に向けて投資教育の初級を行います。
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まず投資が必要になっている理由からおさらいしましょう。
日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。
平均寿命の推移からも寿命が伸び続けていることがわかります。
健康な長生きは素晴らしいことですが、一方でお金の問題が発生しています。
それは老後2000万円問題で話題になった通り、老後の生活費の問題です。
いくら貯蓄があればいいのかは各人で異なりますので、ここではお金の作り方を考えます。
老後の生活費を作るには2つの方法が考えられます。
1つはできるだけ長く働くことです。
死ぬ前日まで十分な収入が得られるならお金を貯める必要はないでしょう。
ただ、高齢になるほど病気のリスクも高くなります。
右下のグラフはがんの罹患率(全部位)を示していますが、高齢ほど罹患率が高いことがわかります。
体力の低下も懸念されるため、いつまで働けるかわかりません。
そこで、もう1つのお金をたくさん貯めておくことが必要になります。
お金を早く貯めるには、お金を効率的に増やす方法を学ぶ必要があります。
では、現代はお金を増やしやすい時代でしょうか?
現代はお金を増やしにくい時代なので投資が必要なのです

実は、現代は安定資産でお金を増やしにくい時代になっています。
例えば親世代は銀行の定期預金の金利が3%以上ありました。
また、学資保険や生命保険などの利率も高く、預けているだけでお金をたくさん増やせました。
これは金利や利率の算定の基準になる10年国債の金利が高かったためです。
しかし、1990年ごろから金利は急落し、お金を増やしにくい時代に突入しました。
あなたは時代の変化に気づいていましたか?
ぼくたちは親世代よりも高度な方法でお金を増やす必要があるのです。
分かった!
そしたら節約情報をたくさん調べて、お金を貯めるね!
いえ、節約だけでは不十分です。
なぜならインフレ(物価上昇)があるためです。
現代はインフレ(物価上昇)でお金の価値が下がるので投資が必要です

いまの生活水準はずっと続くのか考える必要があります。
結論から言うと、インフレ(物価上昇)があるので、今の生活水準が続くことはありません。
インフレとは物の値段が上がり、相対的にお金の価値が低下することです。
例えば自動車の価格が昔より高くなったと感じませんか?
実際、50年前と比べると5倍近くに上昇したともいわれています。
また、お菓子が昔より小さくなったと感じませんか?
オレオが8枚入りから6枚入りに減ったことが衝撃的でした。
チョコレートもだいぶ小さくなりましたよね。
値段は変わらなくてもサイズが小さくなっているのもインフレの影響です。
このようにインフレが進行して生活費が上がります。
なぜインフレが進行すると言い切れるか?
それは日本銀行が2013年1月に約束しているためです。
消費者物価を前年比上昇率2%をできるだけ早期に実現する。
なぜこのような約束をしているかというと、いまの金融政策はインフレターゲットが主流になっているためです。
要するに雇用を最大化させるためにはゆるやかなインフレを進行させる必要があるという考え方が先進国で主流になっています。
そのため、今後も生活費が上がっていくと予想されます。
仮に毎年2%ずつ物価が上昇したら40年後の生活費は2.2倍になります。
したがって、単に節約してお金を貯めるだけでなく、インフレよりも大きくお金を増やす必要があります。
では、具体的に何をすべきなのか考えていきます。
成長資産でインフレよりお金を大きく増やすために投資が必要です

いまの時代をひと言で表すと、「安定資産ではお金が増えにくく、インフレで生活費がゆるやかに上がっていく」時代です。
いまの時代に必要なのが成長資産です。
お金を増やすためには成長資産を持つ必要があります。
成長資産には変額保険や外貨建て保険、投資などがあります。
中でも効率よくお金を増やすためには投資がおすすめです。
投資には株式や債券、投資信託、不動産などがあります。
初心者におすすめなのが投資信託です。
投資信託とはどんなものなのか、見ていきましょう。
成長資産を投資初心者がもつなら投資信託がおすすめです

投資信託とはみんなから集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が債券や株式などに投資・運用する商品です。
投資先には国内だけでなく、アメリカなどの海外も選ばれます。
特徴はたくさんありますが、ここでは2つ紹介します。
1つは少額から投資できることです。
ネット証券(SBI証券、楽天証券など)を使えば100円から投資を始められます。
子どものお小遣いでも投資できますね。
貯金箱を壊したらスマホで投資できるのが現代のいいところです。
もう1つはたくさんの会社に投資できることです。
100円で数百社以上に投資することができます。
たとえ1社が倒産しても、他の企業が好調なら倒産の影響はほぼないでしょう。
また、日本だけでなく、アメリカや欧州などの海外企業にも投資できます。
スマホでボタンをぽちぽちするだけで世界中の企業に投資できるのが投資信託の魅力です。
投資信託は投資対象によって値動きやリターンが大きく変化するので、勉強していくとさらに投資を楽しめるでしょう。
次に投資信託の投資対象である株式と債券について紹介します。
債券はお金を借り入れるもの、株式は資金を募るもの

債券とは国や地方自治体、企業が投資家からお金を借り入れるために発行する証券です。
うっちゃん、90万円貸してー。
わかりました。
3年後に100万円で償還し、さらに表面利率5%(毎年5万円)で返済してください。
鬼畜すぎ~(´;ω;`)
これが債券です。
債券のリターンは購入価格と償還価格との差、および利息からなります。
債券を購入するときに購入価格、償還価格、利息が決まっているため、リターンは債券を買った時点で決まることになります。
つまり債券にはリターンの上限があるのです。
一方で株式はどうでしょうか?
株式とは企業が投資家から資金を募るために発行する証券です。
うっちゃん、私に投資してよ。
わかりました。けいちゃんに90万円を出資します。
ただし、配当金をくださいね。あと、議決権も。
ありがとう♡
株式は出資するものであり、お金を借り入れるものではありません。
株式のリターンは購入価格と売却価格の差、および配当金からなります。
配当金は企業業績によって変動します。
売却価格も変動するため、株式のリターンは購入時点で決まっていないといえます。
逆に言えば、株式のリターンには上限がないといえます。
では、債券と株式のリターンはどれほど差があるのでしょうか?
過去のデータを見てみましょう。
長期的な運用では株式の方が債券よりもリターンが高い

こちらは2002年7月から2021年3月までのリターンを比較したグラフです。
2002年7月時点の基準価額を100として計算しました。
グレー系が債券、ブルー系が株式のリターンです。
株式の方が債券よりも最終的なリターンが高くなっています。
ただ、2008年頃や2020年に株価は暴落しており、債券よりも上下に大きく変動しています。
株価が50%も低下した年もあり、お金が減ることに不安になる方も多いでしょう。
それでも長期で運用を続けた方のみが300~400%という高いリターンを得ることができました。
これが投資は長期目線が重要だと言われる理由です。
では、定期預金や債券、株式の投資信託を組み合わせた場合、リターンはどうなるでしょうか?
シミュレーションした結果をお見せします。
預金と債券・株式を組み合わせるとリターンを下げながらリスクを抑えられる

定期預金と債券、株式を組み合わせた場合のリターンをシミュレーションしました。
安定型(青)、中位型(橙)、積極型(灰)について、証券会社のパンフレットを参考に割合を決めました。
最初に100万円を上記の割合で入れ、運用した場合の成績を示します。
- 安定型は上下の変動が小さく安定していますが、最終リターンも低くなっています。
- 積極型は上下の変動が大きいですが、最終リターンは高くなっています。
- 中位型はこれらの間です。
つまり株式の割合を増やすほど上下の変動は大きくなりますが、最終リターンも高くなるのです。
自分に合うタイプで投資をするのがよいでしょう。
では、具体的に投資を始めるにはどうしたらよいでしょうか?
投資を始めるならスマホ1つで手軽にできるネット証券がおすすめです

投資信託は銀行や証券会社で購入できます。
中でも手数料が安く、スマホで簡単に投資ができる観点からネット証券(SBI証券、楽天証券)がおすすめです。
どちらがおすすめかというと、あなたのタイプによって異なります。
簡単な初期設定で早く投資したい!という人にはSBI証券がおすすめです。
複雑な初期設定でも、お得に投資したい!という人には楽天証券がおすすめです。
詳細な口座開設方法はリベラルアーツ大学の記事をご覧ください。
次回の記事で投資方法について紹介したいと思います。
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最後に投資を学ぶ意義を紹介します。
まず堅実な資産運用ができるようになります。
長期でじっくりとお金を増やす効果が期待され、きっと資産形成がうまくいくでしょう。
もう1つ大事なことは、詐欺に騙されにくくなることです。
経済学者の名言にこんなものがあります。
経済学を学ぶ目的は、経済問題に対する出来合いの対処法を得るためではなく、そのようなものを受け売りにして経済を語る者に騙されないようにするためである。
そして、けいちゃんはこのように言います。
投資を学ぶ目的は、単にお金を増やす方法を学ぶためではなく、短期で儲かるという話を受け売りして投資を語る者にだまされないようにするためである。
特に高齢になると判断力が鈍りますからね。
せっかく貯めたお金を騙されて奪われないようにしっかり投資を学びましょう。
もし詳細な話をもっと早く聞きたいという方は家計屋本舗へお越しください。
当店はファイナンシャルプランナーのみが在籍しているので、マネー教育は大得意です。
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